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日豪共有バブル廃墟遊園地Atlantis Marine Park

The dilapidated King Neptune from the abandoned Atlantis Marine Park in Perth.

The dilapidated King Neptune from the abandoned Atlantis Marine Park in Perth.

Atlantis Marine Park on the outskirts of the Western Australian capital of Perth would have to be one of the less successful — and lesser-known — projects that Australian and Japanese organizations have carried out together down through the years.
 西オーストラリア州州都であるパース郊外に所在しているアトランティス・マリン・パークは、日豪共同事業としてあまり知られてなく、あまり成功例としてあげられないもの一つだろう。
Atlantis Marine Park was a marine mammal park set up in 1981 by Alan Bond, a business tycoon and Australian of the Year who would become Australia’s richest person and a criminal around his halycon days in the 1980s, and Tokyu Corporation, a Japanese general contractor.
An Atlantis Marine Park brochure.

An Atlantis Marine Park brochure.

 アトランティス・マリン・パークは、1981年に設立された海洋哺乳類を中心とした遊園地だった。歴代オーストラリアン・オブ・ザ・イヤー及びオーストラリアで最も裕福な人であって、以降詐欺罪で有罪判決されて刑務所に入れられたアラン・ボンド氏と日本ゼネコン東京急行電鉄株式会社(東急)の共同事業あった。
Perth was growing rapidly.
 当時、パース市が急速に成長していた。
Blessed with a sun-drenched climate, experts forecast what was then regarded as the world’s remotest city was predicted to boom.
 気候が良くて、当時世界で最も離れている都市がブームするだろうと予想された。
Atlantis Marine Park, with its dolphin shows, swimsuit clad bevy of workers and Perth’s pristine climate, was supposed to skyrocket from its location in the district of Two Rocks.
A clock (with the then recently married Prince Charles and Princess Diana at 12) from the Atlantis Marine Park.

A clock (with the then recently married Prince Charles and Princess Diana at 12) from the Atlantis Marine Park.

 そして、同市ツー・ロックス地域での素晴らしい天気に恵まれている空のしたに行なうイルカ・ショーや水着姿の美男美女スタッフなどによって同パークも相乗効果からドル箱となるはずだった。
Well, the City of Light did have a great decade, being central in the mining industry that has supported Australia’s economy since the mid-19th century, as well as wresting the America’s Cup out of the 132-year-long stranglehold the New York Yacht Club had held it in up until 1983.
 ま、「光の都市」がニックネームであるパースは予想通り1980年代にはブームとなったが、理由が19世紀からオーストラリア経済の支えとなっている鉱業の実績が良かったが主な理由だった。それに、132年間負けなかったニューヨークヨットクラブを下し、1983年にアメリカズ・カップ優勝に大きく貢献した。
But the Atlantis Marine Park never quite became the drawcard its operators had expected.
 だが、同パークの業績がずーと伸び悩み、経営者が思うように至らなかった。
When dolphins at the park calved, the pressure brought upon operators due to regulations regarding care of the marine creatures was overbearing.
A dolphin show at Atlantis Marine Park.

A dolphin show at Atlantis Marine Park.

 結局、イルカが繁殖した。しかし、新規規制などによるとパーク維持費が莫大的な額となった。
The park became unmanageable and shut down in 1990.
 それによって、経営が破綻し、1990年閉園となった。
Tokyu, then feeling the brunt of a collapse in Japan’s over-inflated asset bubble at the end of the 1980s and early 1990s, was keen to get out.
 当時、日本のバブルが弾けた直後に手が追うえなくなっていた東急も撤去を強く望んだ。
But it didn’t just run away from Atlantis Marine Park.
 しかし、そのまま「知らん顔」をして逃げることはなかった。
Swimsuit-clad workers at the Atlantis Marine Park in its 1980s heyday.

Swimsuit-clad workers at the Atlantis Marine Park in its 1980s heyday.

Indeed, the Japanese giant funded what was then a unique project to release the park’s dolphins back into the wild.
 東急は当時あまり知られていないパークのイルカに対して「野生に返還」企画を全面的に金銭支援をした。
After some hiccups, the program ultimately went on to succeed and become a model for dolphin care.
 最初の苦労を乗り越えた同企画が見事に成功し、以降イルカ・ケアのモデル企画となった。
Now, Atlantis Marine Park is deserted, a fate it shares with many bubble-era theme parks in Japan.
 今、日本のバブル期廃墟園地同様、アトランティス・マリン・パークが人けがないさびしいところとなった。
Detritus remains scattered around the park site, notably a huge statue of King Neptune, now covered in graffiti.
 象徴的ならくがきだらけなネプチューン王像をはじめ、ごみや残骸がパーク跡地のあっちこっちにある。
The Atlantis Marine Park.

The Atlantis Marine Park.

Moves are afoot to try and develop the area.
 同地域を開発する企画があるらしい。
Nothing concrete has been decided as yet, but plans are to keep the King Neptune in place and develop around the one-time lookout.
 だが、具体的な計画がないものの展望台だったネプチューン王像が何らかの企画の中心となることが想像されている。

A look at Atlantis Marine Park
Atlantis Marine Park Photo Gallery

The Lost City of Atlantis – a Digital Story by the State Library of WA

Atlantis Marine Park

Big PeopleがなければBig Thingsが揃わない

The Big Scotsman, Adelaide, SA

 オーストラリア各地にある「Big Things」というB級観光名所の正確な数が不明だが百数十件から200件件以上の間は間違いなくある。
 ほとんどの「Big Things」が動物や設置されている地域の名産物などを称えるが、中には「人間」の姿をしているものもある。
 彫刻など芸術性を重視するではなく、ほかの「Big Things」と同じようにコミカルな印象があり、キッシュが中心となっている。
 また、オーストラリアの歴史も「Big Things」そのもの歴史も人間像に見える。
 たとえば、南オーストラリア州都であるアデレードの一角であるメンディンディーという町にBig Scotsman(巨大スコットランド人)がある。
 これは1963年に作られ、事実上オーストラリアの「Big Things」の最も早く作られたものだった(ニューサウスウェールズ州にあるBig Bananaが自称<初めて>とも言うだけど、、、)。

The Big Knight, Knockrow, NSW.

 初めてとは言えはっきり言ってイメージとしてオーストラリアと関係ない。
 同じく、「何で?」と思わせる「Big Things」ニューサウスウェールズ州にオーストラリア固有種のナッツであるマカダミアテーマパークにある。
 そもそも変なのは同遊園地のテーマがヨーロッパ中世風のお城だ。
 そして、それらしくかもしれないがオーストラリアらしくないのがお城の真ん前にある医大騎士であるBig Knightだ。
 しかし、そのほか人間像の「Big Things」が国の歴史ともう少しつながりがある。

Map the Miner, Kapunda, SA.

  豪経済を昔も今も深い関わり合いがある鉱業を称えるオブジェがみつもある。
 南オーストアリア州カプンダにある鉱山労働者像Map the Minerがある。
 同町がオーストラリア初銅鉱業があり、それを称えるために1988年のオーストラリア建国200周年記念を祝う行事一つとして作られた。
 しかし、2006年にあるティーンエージャーが同像を目立つように軽油をかけ火をつけてから写真撮ろうとしたが、ボヤーとなってMap the Minerを全焼した。

The Big Gold Panner, Bathurst, NSW.

幸いに保険がかけられたため作り直すことができた。
(ちなみに、余談だが、このオブジェがあるカプンダはオーストラリアで最も幽霊が多い町とされているらしい。)
 金が同じような鉱業労働者像の共通点である。
 まず、19世紀半ば頃ニューサウスウェールズ州バスハーストという所に金が見つけられ「ゴールド・ラッシュ」となった。
 今ではバスハースト中心街に入る道路を通ると迎えてくれるのはBig Gold Pannerである。
 砂金を探している男の「Big Things」だ。
 オーストラリアの産業化に重要な役割を果たしたゴールド・ラッシュのキックオフがバスハーストにあったかもしれないが、最も大きかったゴールド・ラッシュがほぼ同じ時期にビクトリア州バララットというところに起きた。

The Big Miner, Ballarat, VIC.

さらに鉱業関係の「Big Things」以前に掲載したクイーンズランド州ザ・ジェムフィールズにある数箇所も忘れてはいけない。

The Big Farmer, Wudinna, SA.

 またオージーらしく鉱業並みに同国の経済に貢献した農業(厳密に言えば農家だけど、、、)を称える南オーストラリア州ウッディナにあるBig Australian Farmerだ。
 しかいし、このオブジェは他の「Big Things」と違ってあまりコミカルやキッシュな面がなく最も真面目な物だ。
 考えRooの個人的な見解だがこれが「Big Things」より彫刻だ。

The Big Soldier, Uralla, NSW.

 また真面目だけどもっと「Big Things」らしいのがニューサウスウェールズ州ウラッラにあるBig Soldierだ。
 軍事博物館前に設置されているこのオブジェが物や行事などを称えるより同博物館の広告塔だ。
 ちなみにこの地域が最も有名な理由が19世紀でオーストラリア独特な泥棒であるブッシュレンジャーが大活躍した場所のひとつだった。 

宝を含める豪のBig Thingsの宝箱地域

The Big Sapphire, Anakie, The Gemfields, QLD

 クィーンズランド州がもともと「Big Things」が最も多い州であるが、その中では同州北部にあるジェムフィールズ地域ほど集中的なキッチュがなかなか見えない。
 ザ・ジェムフィールズ地域は実際に4つの小さな町で構成され、うち三つに「Big Things」が少なくとも一つがある。
 また、同地域は「宝石」地である(ザ・ジェムフィールズの「ジェム」はgemのことで、「宝石」と訳出)。なので、地域のいずれもの「Big Things」が宝石や鉱業に関するものだ。
 また、ちょうど先週末(12・13日)には25回目のジェムフェストが同地域で行ない、毎年の祭りでは「宝石」の展示や販売があり、ライブなど様々なイベントがあって人口少ない同地域の人々にとって1年の大きなハイライトのひとつのだ。

The Big Miner, Rubyvale, The Gemfields, QLD

 ザ・ジェムフィールズの四つの町の一つ目はアナキーといい、そこで巨大なサファイアでありBig Sapphireがある。同地域ではサファイアがよく見つけられ、地域に大きく影響を与えている。同町はジェムフェストの開催地である。
 そこで、2つ目の町を紹介しよう。これもサファイアだ。宝石じゃなくて、町名だ。「サファイア」という町だ。素敵な名前で恵まれているだけでなく珍しく「Big Things」がなんと二つもある!一つ目は豪華(?)なサファイアがついている指輪であり、Big Sapphire Ringだ。

The Big Mining Tools, Sapphire, The Gemfields, QLD

 そして、町のもう一つの「Big Things」がBig Mining Toolsである。個人鉱業で欠かせないつるはし、ふるいとシャベル。(同地域観光者のほとんどの第一目的が個人鉱業だ)。
 最後の、同地域の最も大きな町(それでも人口が約500人しかいない、、、)のはルビーヴェールだ。ルビーヴェールのルビーもやっぱり、宝石のルビーだよね。ここには偉大な採金者であるBig Miner像がある。でも、「像」といは言え、彫刻ではなくオブジェに近いアマっぽいづくり、おまけ左手が数年前に盗まれたようで、創りかえってないため採金者と言っても実際にやろうと思えば(できれば)採金作業がなかなか難しいのが現実だ。
 ジェムフィールズの最後の町ザ・ウィローズは同地域唯一「Big Things」がない町だ。
Gemfest


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それってアリなの?アウトバック都市の巨大オブジェがアリである

The Big Ant in Broken Hill, NSW

 今ブーム(それともバブルのか?)となっているオーストラリア鉱業の象徴的な都市と言えるブロークン・ヒルでは、ちょっとした特別な「Big Things」があり。そうなのよ、、、この都市の「Big Things」がアリなんだ!
 ニュー・サウス・ウェールズ州にあるブロークン・ヒルのビッグ・アント(蟻)は他の「Big Things」に比べてちょっと違うところがある。オーストラリアの「Big Things」のほとんどがはっきり言ってキッチュだが、これが芸術的な作品であり、オブジェのアリである。ビッグ・アリがアウトバック芸術家である故プロ・ハート氏によって作られた作品だ。生存した時同氏はブロークン・ヒル在住だったので、数多くの作品を同市に寄付して亡くなって約6年間過ぎて今でもプロ・ハート関係美術館などが観光名所となっている。


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豪キャブラリー: Fossick

Fossickは古くから使われている独特なオージー英語であり、珍しく今でもよく使われている言葉だ。意味は、あっちこっちにものを探すことだ。由来はオーストラリアの19世紀での発展に大きく貢献したゴールド・ラッシュである。当時、金を探す人たちはfossickerと呼ばれ、その後金以外どんなものでも探すのがfossickするということになったようだが未だに鉱業に全く縁がない考えRooでも最初に思い浮かぶのが「金を探る」のが不思議でしょうがない。

英・米語日本語
FossickLook around, search, rifle探す