一昔前まで魚をはじめ魚介類は一般オーストラリア人の食生活にそれほど馴染めなかった。
が、今ではお寿司(質のことを別に置いておいて)が昼食必需品などで決してそれはもう言えない。
なので、オーストラリアの国のシンボルのひとつと言えるかもしれない「Big Things」に入っているのが不思議ではないだろう。
完璧な例がビクトリア州とニューサウスウェルズ州の州境界となっているマレー川(オーストラリア最長川でもある)に存在するマレー・コッド像が観光町スワン・ヒルにある。
(駅そばに設置している魚像がちっと違和感を感じさせるかもしれないが、、、)。
Giant Murray Cod in Australia
ちなみに、同町も19世紀で外輪船で有名だった上に、20世紀初期にオーストラリア初の米栽培が日本人が周辺で栽培した。
そこからさらに東方へ行って海岸に向かうとスノイ山脈がある。
そこにはニューサウスウェルズ州の小さな町アダミナビがある。
同町の主な産業が観光だ。
しかし、ちょっと面白い過去がある。
1950年代を中心に水力発電スノイ川ダム計画の一部としてアダミナビをはじめ四つの町が町ごと動かされた。
オーストラリア唯一ノーベル文学書受賞者パットリック・ホワイト氏の初小説の舞台ともなった。
が、これは余談。同町に「Big Things」がある!観光名所の理由ひとつが魚釣りだ。
そして、同地域のマスが「ますます」美味しいという評判だ。
なので、それを称えるのがBig Troutだ。ちなみ、この巨大マスのモデルとなったのは冷凍食品だったそうだ。
1973年制作、高さ10メートル重さ3トンで見事な魚。
同州をさらに北部へ向かうともう一つのBig Troutもある。これがオベロンという町にあり、アダミナビ同様マス釣りが有名な町だ。
そして、さらに北は飛んでいくとオーストラリア最北部にあるファーノースクィーンズランドがある。
同地域の最も大きな都市ケアンズにBig Marlinがある。
グレート・バリア・リーフやデイントリー地域などで有名なケアンズはカジキ類の聖地とも言えるので、そこで世界最大級なカジキが釣られた。
そのことを象徴として同市がBig Marlinという高さ約8メートルのカジキ像を建てた。
今までも考えRooの「Big Things」連載で他の魚や魚介類関係のオブジェを紹介した。
それはThe Big PrawnかファーノースクィーンズランドのBig Barramundi、南オーストラリアのBig LobsterとBig Oysterやビクトリア州のBig Yabby、Big AbaloneとBig Dead Fish。
こんなに魚や魚介類がオーストラリア人の日常・非日常生活の中に溶け込んでれば海事大国といっても過言ではない。